スタートダッシュ!!!
先週の土曜日、息子の通う小学校では 『運動会』 が催されました。。。
私と娘も同じ小学校を卒業していますが、運動会はいつも秋。。。
この数年で、今の時期に変わった様です。。。
残暑が厳しい秋だと、熱中症になる虞がある為でしょうか???
ですが先日の土曜日は日射しが強く、気温も上がり初夏を思わせる陽気でした。。。
競技を待つ児童達はテントの下で椅子に座り、影の下で待機していますが、競技を観覧に来た親達は、炎天下の下で子供の出番を待たなくてはいけません。。。
木の下や藤棚の下・・・ 少しでも影がある所には人だかりが出来ています。。。
窮屈そうで、見ているだけで汗が出て来てしまいます・・・
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小学1年生の息子は、ダンスと30メートル走に出場します。。。
ダンスはどうでも良い私は、30メートル走だけを見に行きます。。。
息子が走る2つ前の競技時に小学校に到着します。。。
カメラを片手にゴール付近で待機しようと思いますが、30メートル走のゴール位置・・・ グランドの東側か?西側か?判りません・・・
早く良い位置を陣取らないと、他の父兄の邪魔になってしまいます。。。
私は直感で東がゴール位置だと決め、良い位置でカメラを構えようとした時、隣の男性から声が掛かります。。。
『亀山さん、おはようございます。。。』
自社を贔屓にして頂いている、お客様です。。。
『あっ! おはようございます。。。 もうすぐ1年生が走るんやけど、ゴールはこっちかな~???』
横に居た奥様がプログラムで確認してくれますが、ゴールの位置までは載って無い様でした。。。
『ゴールのテープを持った児童が、どっちに行くか??? ですね。。。』
『私は、こっちやと思うけど・・・』
『亀山さん! 向こうや!!!』
『マジか!!! ありがとう!!!』
グランドの中は入る事が出来ないので校舎の前を通過し、大周りで反対側のゴール位置付近まで走ります。。。
息子より先に私が50メートル先までの 『ひとり障害物競争』 です。。。
走っている時に声を掛けて来た方が居ます。。。
『カメちゃん、おはよう!!!』
前PTA会長の同級生です。。。
私は足を止めず、 『おはよう!!!』 とだけ返事をします。。。
多分、彼は私が何で慌てて居るのか??? 察しが付いたと信じます。。。
反対側のゴール付近に到着。。。
周りは、バズーカーの様な1眼レフカメラを構えた父兄の人だかりが・・・
出遅れてしまいました・・・
少し角度の悪い位置から、私もカメラを構えると、またまた隣の男性から声が掛かります。。。
『カメちゃん、おはよう!!! 息子が走るの??? 俺たちの席、最前列のあそこの椅子やで、椅子に座って撮ればいいよ。。。』
元パームズのメンバー夫妻からでした。。。
嬉しい言葉を掛けて頂きましたが、私は他の父兄を考えると少し遠慮してしまいます。。。
『ありがとう。。。 じゃあ、少しだけ前に行くね。。。』
1年生が入場して来ます。。。
息子は何番目に走るのか??? どのコースを走るのか??? 何も聞いて無い私・・・
顔を確認したいのですが、遠い位置からなので確認出来ません・・・
パームズのメンバー夫妻に、 『家の息子、どれだか判る???』 と尋ねますが、私より歳が上の二人なので、 『良く見えない・・・』 そうです。。。
私の感だけが頼りとなります。。。
普段の息子の仕草、歩き方を思い出し、見比べます。。。
そうこうしていると、ピストルの音が鳴りました!!!
最初の子供達が走りだしました・・・
まだ、自分の息子が見付けられません・・・
2番目の子供達・・・ 3番目の子供達・・・
目を凝らしながら探しますが、息子はまだ走っていない様子。。。
そして何番目か? スタート位置に息子らしい子供を発見します!!!
レンズをズームにして画面を見ると・・・ 息子です!!!
スタートの前に見付ける事が出来ました!!!
『位置に付いて・・・ よ~い・・・』
息子はスタートの構えをしますが、写真を見るとピンボケ・・・
手前の女の子にピントが合ってしまっています・・・
『バン!!!』 ピストルの音が鳴りますが、すぐにもう1回、ピストルが鳴りました。。。
どうやらフラーイングをした子供が居た様です。。。
ズームした画面を見ながら、走り出す息子を捉えるのが難しい・・・
走る場面は私の肉眼に焼き付けようとカメラを下ろします。。。
ピストルの音が再度鳴り、息子が走りだしますが、先頭に立つ事は無く、順位は5番でした。。。
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帰って来た息子に、 『一生懸命、走ったか???』 と聞くと、
『父さん! スタートが上手く行かんかった・・・』 と言います。。。
運動会の前々日の会話で、 『30メートル走、練習でいつも何番や???』
『僕が走る時、いっつも1番になる子がおるんやて!!! やで、頑張っても2番やな・・・』
『そうか・・・ 強敵がおるんやな~・・・ じゃあ、父さんが1番になれる魔法を掛けたるな。。。 良く聞け・・・ 先生が 『位置に付いて・・・ よ~い・・・』 って言ったら、お前は心の中で、 『1・・・2』 って数えて走り出せ!!! ピストルの音を聞いてから走るんじゃ無くて、 『1・・・2』の 『2』 でスタートしてまえ!!! 走り出したら振り返ったり、キョロキョロするなよ。。。 ゴールのテープだけ見て走るんやぞ。。。』
『スタートが早過ぎると、先生に怒られる・・・』
『そんな事で先生は怒ったりせ~へんで大丈夫や!!!』
『でも・・・』
『お前、1番になりたいんやろ???』
『うん・・・』
『じゃあ、大丈夫。。。 父さん、ちゃんと見とったるで。。。』
そして家の中でスタートの練習を繰り返しました。。。
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息子が走る時のフラーイング・・・ 息子のスタートが早過ぎたそうです。。。
ですが、私の魔法を信じ、心の中で 『1・・・2』 を数え走り出した息子。。。
『1番になりたい!!!』 という意気込みが私には伝わり、嬉しく思えます。。。
『そうか・・・ スタートが早過ぎたか・・・ 来年は魔法が無くても1番になる様にしんとな。。。』
そう言いながら息子を抱き、 『高~い 高~い』 をしてあげます。。。
来年こそ、1番にならないとね。。。
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