イスズ エルフ 修理方法の1例。。。
2012/12/05今日は先日修理が完了した事故車修理方法の1例をご紹介です。。。
元請け様より修理依頼されたトラック。。。
『イスズ エルフ』 です。。。
このレベルの大破修理は、年間を通しても中々ありません。。。
トラックなので、社用車。。。某会社が所有されています。。。
このトラックの年式を調べてみると、今年卸しのお車でした。。。
保険を使っての修理ですが、全損金額には及ばず買い替えとはなりません。。。
トラックの所有会社の社長さんは、『修理が可能ならば、修理して欲しい。。。』
との事でした。。。
修理という選択しか無く、所有会社の社長さんのお気持ちを考えると、
『高額な出費したのだから、これからバンバン走って貰うぞ!!!』
という期待が、ほんの数カ月でこの状態に・・・
溜め息しか出ず、さぞかしガッカリされた事でしょう。。。
このトラックを運転されていたドライバーさんの気持ちも考えます。。。
『しまった!!!会社に何て報告しよう・・・』
数ヶ月前に新車が納められたばかり・・・
『事故をしちゃいました・・・すみません・・・』
とても言いづらい報告だったと思います。。。
修理が完了し、目の前にこのトラックが元の状態で返って来る日まで、首を長くし肩身の狭い思いをされたと思います。。。
元請け様から、『損保会社と修理内容を相談して、取り掛かってください。。。』
と修理が決定となりました。。。
保険会社に修理の意向を伝え修理方法を相談です。。。
このレベルになると修理の方法は2つの選択肢があります。。。
1つは、取り替える部品を1点づつ拾い上げ、メーカーに注文する方法。。。
修理出来る箇所は、『鈑金塗装』 で修理です。。。
もう1つは、キャビンと呼ばれる、人が乗車する部分をごっそりと交換する方法です。。。
このトラックの損傷具合は、外板パネルは見ての通りで、室内の多くの部品も交換が必要です。。。
私はキャビンの交換を希望し損保会社に伝えます。。。
後日、損保会社から解答が返って来ました。。。
『キャビンは交換で大丈夫ですが、付属部品が付いていないタイプで交換をお願いします。。。』
との事。。。
この 『イスズ エルフ』 のキャビンは2つのタイプの補給形体があります。。。
大雑把な説明になりますが、室内の部品が付いているタイプと、付いていないタイプです。。。
付属部品無しタイプのキャビンの金額は、約60万円。。。
付属部品付きタイプだと、約120万円。。。
損保会社は支払う修理費を出来るだけ抑えたいので、付属品無しタイプを押して来ました。。。
そこで私は考えます・・・
私の会社の利益を考えると、付属品無しタイプのキャビンで交換し室内など電装部品を1つ1つ交換していった方が利益になります。。。
ですが、100パーセントの自信を持ってお客様に納車出来るかと問われると・・・
電装部品の交換作業には、多くのネジを外さないといけません。。。
それに、室内への配線、配管も間違えずに完璧に仕上げないといけません。。。
人間が行う作業です・・・間違った同じサイズのネジで部品を止めてしまう事もあるでしょう。。。
配線、配管も違う経路を通ってしまう事もあるでしょう。。。
もしかすると、それが原因で誤作動を起こす事だってあるかもしれません。。。
ここは利益など考えず、お客様への信用を優先します。。。
損保会社に、『付属品付きタイプで交換したいのですが・・・』
と、報告をし損保会社を説得にあたります。。。
続きは、また明日。。。
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